福岡県 夏の甲子園代替大会「開催断念」が白紙 全国唯一無開催決定も県教委依頼で再協議へ

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった第102回全国高校野球選手権福岡大会の代替大会について、福岡県高野連が一度は開催を断念していたが、再協議することが5日、分かった。ここまで全国で唯一、無開催を決めていたが同県教育委員会の開催依頼を受け、決定を白紙に戻した。

 日本高野連が先月20日に全国高校野球選手権の中止を決定した後、福岡県高野連は常任理事会を開いて安全確保が難しいなどの理由から代替大会を開催しないことを決め、25日に発表した。

 その後、今月1日に同県教育委員会が同県高野連と同県高体連へ代替大会開催を依頼する文書を送付。要請を受けた同県高野連は近日中に常任理事会を開き、大会の開催可否も含めて再協議することになった。

 ただ、代替大会の開催断念を受け、福岡市内とその近隣にある高校で構成する福岡地区や、県内他地域で高野連主催にとらわれない「交流試合」がすでに企画されている。この動きについて、筑陽学園の江口祐司監督は「3年生に制服ではなくユニホームで終わらせてあげたいという気持ちがあった」と説明。

 その一方で、試合がなくなったことで既に3年生が引退している学校もある。また北九州地区では新型コロナウイルスの感染が再び広がり、先が見通せない状況だ。

 県高野連の土田秀夫会長は「大会をやるかどうかも含め、地域や各校にとって何が一番いいのか考えていきたい」と話した。最終的には「高野連に従うことになると思う」(福岡第一・平松正宏監督)。交流試合か、代替大会か、近く結論が出る。

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