ヤクルト・石川 巨人打線を5回0封「シーズンに取っておきたい」

 「練習試合、巨人2-2ヤクルト」(5日、東京ドーム)

 万全の状態だった。開幕投手を託されたヤクルト・石川が、巨人打線を5回2安打無失点。「内容も結果もという意味では、シーズンに取っておきたいぐらいの投球でした」。自覚と覚悟がマウンドにあふれた。

 6・19に照準を合わせる。普段は打者によって右端と左端のプレートを踏むが、この日は意識的に真ん中を踏んだという。試行錯誤を重ねた61球。四回には二塁打と暴投の1死三塁で4番・岡本と対して空振り三振。結果と手応えをつかんだ。

 今もなお挑戦し続ける向上心が、自身を支えている。プレート位置や習得に励む新球のナックルカーブ…。そんなベテランの姿勢に高津監督も「いいこともつらいことも経験して、40歳になっても投げられるという意味が詰まっている」と言葉を紡いだ。

 開幕までの登板は残り1試合。バッテリーを嶋と組んで見いだした新しい道、これまで中村と歩んできた道。どちらも武器とする。「『40代でも頑張っている』と言ってもらえるように」。小さな背中に、いくつもの思いを背負っていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス