ヤクルト・小川、国内FA宣言「納得して来年以降の野球人生につなげたい」

 ヤクルトの小川泰弘投手(30)が4日、今季取得した国内FA権を行使すると球団に伝えた。球団は複数年契約を提示して交渉を重ねてきたが、宣言残留を認め、条件を見直して再提示する見通し。この日でFA権の申請期間が終了し、有資格者97選手のうち、海外FA権で米大リーグ移籍を目指すロッテ・沢村やDeNA・梶谷、井納らが権利を行使。5日にFA宣言選手として公示され、6日から球団と交渉可能になる。

 悩み抜いた末の答えだった。球団の思いや評価を理解した上で、小川が大切にしたのは「人生の分岐点」での選択。他球団からの評価を聞き、最終決断を下すことを決めた。

 小川は球団を通して、「残留するにしても、しないにしても、納得して来年以降の野球人生につなげたい。思い切り野球をするために、今しっかり悩むことがひとつの財産になると思います」とコメント。宣言残留も視野に入れているが、複数球団が獲得に動くとみられる。

 何度も水面下での交渉を続けてきた。シーズン中から話し合いを重ね、2日にも球団幹部らと約40分間の残留交渉。その際には「金額ではない、野球人生の中でけじめの年っていうことをすごく考えて悩んでいる」と思いを吐露していた。

 球団側も悩む小川の思いを尊重。期限ギリギリまで返答を待つことを快諾し、高津監督も直接「一緒に野球をやりたいのはもちろん」と残留を強く望みつつも、「いい選択ができたらいいね」と声をかけていた。

 小川は今季、20試合に登板し、5年ぶりの2桁勝利となる10勝を記録。球団は4年総額7億5000万円規模の提示をしており、球団幹部も「とにかく残留してくれるのが一番」と条件の再提示を含め、引き続き慰留に努めていく方針。エースの下す決断に注目が集まる。

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