「日本ハム４－１楽天」（８日、札幌ドーム）

　好相性の北の大地で悔しさにまみれた。楽天・田中将が７回８安打４失点で２敗目。ＮＰＢでの１試合４失点は２０１２年８月１９日の西武戦（西武ド）以来９年ぶり。プロ２年目の０８年から続いていた札幌ドームでの連勝は８で止まった。

　出だしでつまずいた。「相手投手がいいだけに、初回にそういう形を作ってしまったのはいけなかった」。１死から杉谷に右前打で出塁を許し、盗塁された後、近藤に適時二塁打を浴びて先制点を献上。さらに２死二塁から王柏融に中堅フェンス直撃の適時二塁打を食らって２失点した。

　それ以降は「工夫しながら立て直せたらなと思いながら投げていた」という右腕。二回からツーシームを多投し、その割合は投球全体で前回登板よりも１７・５％増えて、１９・４％を占めた。

　球数も９８球に抑えて今季最長の７回を投げ切った。「今日の投球でポジティブな材料を挙げるとすれば、そこしかないですかね」と前を向いた背番号１８。本調子は近いはずだ。