交流戦Vのオリックス中嶋監督「意外と探らずに自分たちの野球をやらせてもらいました」
「オリックス3-2広島」(12日、京セラドーム大阪)
オリックスが11年ぶりとなる交流戦優勝を決めた。二回2死から満塁とし、福田の走者一掃となる三塁打で先制。投げては先発の田嶋が5回無失点。2番手・村西は3四球と乱調だったが、富山、沢田、ヒギンス、平野佳とつなぎ逃げ切った。
中嶋聡監督は交流戦を振り返り「なかなか対戦することのないチーム。非常に難しいところもある。DHも使えない難しいところもある。探りながらとも思いますけど、意外と探らずに自分たちの野球をやらせてもらいましたね」と話した。
二回はヒットエンドランを失敗し2死無走者から3点をもぎ取った。
「まさか2死ランナーなしになるとは思わなかったですけど。くそっ!西野もエンドランの空振りを取り返そうとしてくれた。若月の四球も大きかったですし、あれで福田につなぐ、宗につなぐというのが見えている気がしますね」
指揮官が言い続けてきた打席での粘りが体現できている。
「言い続けるしかない。まだまだです。できないときもある。そのときにそういう投手でもやっていかないといけない。チームとしての目標だと思います」
先発の田嶋は3連敗から約1カ月ぶりの勝利。
「今までの感じでいったら初回。立ち上がりを乗り切るのが彼の場合はテーマ。(初回に)先頭を出したけど粘れたのはいいこと。吹っ切れたところもあるんじゃないか」
リリーフ陣
「一人(村西)以外は良かったですよ。これまであんだけ苦しい場面で投げていたのになんやったんやという気がしましたけど。(四球を)出したくて出したわけではないと思う。あとできっちり怒っときます」
村西の出した走者を富山は無死満塁から1失点で乗り切った。
「最少失点。こっちの思い描いた点で帰ってきた。よくやってくれた」
ヒギンス-平野佳の勝ちパターンが確立した。
「前から言うように何十連投できるわけじゃない。その中で抑えていくメンバーは変わっていくと思うけど。そのメンバーが自分の投球をしてくれたから今の形なのかなと思いますし。変わっていくこともある」
5カード連続勝ち越しとなった。
「皆さんが言ってくれるんでその都度思いますけど。毎日毎日そんなこと考えているわけじゃない。目の前の試合を戦うだけ」
首位楽天と3ゲーム差、2位・ソフトバンクとは1ゲーム差に迫った。