オリックス 交流戦11年ぶり2度目V 気付けば楽天3ゲーム差!パ首位も見えてきた

 「オリックス3-2広島」(12日、京セラドーム大阪)

 2年ぶりに開催されたプロ野球の「日本生命セ・パ交流戦」は12日、首位オリックスが広島に3-2で勝ち、優勝の可能性が残っていた中日、DeNA、楽天が敗れたため、11年ぶり2度目の優勝が決まった。オリックスには賞金3000万円が贈られる。

 平野佳が最後の打者クロンを空振り三振に斬ると、中嶋監督は両拳を突き出すガッツポーズ。おなじみとなった勝利の儀式にナインの笑顔があふれた。岡田彰布政権時代の2010年以来、2度目となる交流戦優勝。

 「選手たちが本当によく頑張ってくれたということだと思います。MVP?これは、もう全員です。誰一人欠けてもこのような成績を挙げることはできなかったと思います」

 2年連続最下位のチームの躍進には指揮官の信念があった。先発の田嶋はここまで3連続KOされたが、ローテを外すことはなかった。二回に2死満塁から先制の三塁打を放った福田は8日・巨人戦の守備で目測を誤り、引き分けにするミス。それでも使い続けた。

 「我慢というか。なんとか取り返そうとする姿が必要。なんとかしようとする姿を見せてくれたら我慢はできますね」。ミスを責めず、取り返すチャンスを与える。それこそが成長につながると信じるからこそできる。

 交流戦12球団トップタイの87得点。二回だけで森下に38球を投げさせ3点をもぎ取った。粘りが特徴だ。「難しい球をファウルにしたり、ボール球に手を出さないとか、頑張ってるんじゃないでしょうか」と評した。

 交流戦11勝中9勝を先発陣が挙げた。この期間中に故障で離脱していたヒギンス、平野佳が復帰。課題だったブルペンの整備ができたことで先発が試合を作り救援陣で勝ち切るパターンが確立した。

 5連勝で5カード連続の勝ち越し。気付けば首位・楽天まで3ゲーム差。この勢いをシーズンにつなげ、25年ぶりの悲願を目指す。

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