ヤクルト執念ドロー 首位阪神と1.5差キープ、21日にも今季初奪首

9回、山崎が空振り三振に倒れゲームセット。ノースイングをアピールする村上(中央)らヤクルトナイン 
8回、左前に同点となる適時打を放つ青木 
2枚

 「ヤクルト2-2広島」(20日、神宮球場)

 最後まで諦めない思いが、ベンチ全員を突き動かす。総力戦で臨んだ一戦。ヤクルト・高津臣吾監督(52)が「勝負どころ」と送り出す代打陣が流れを変え、完封負けを阻止する意地のドロー。逆転優勝へ。神宮の月が明るく照らした。

 0-2の八回だ。1死から燕の誇る代打陣が怒濤(どとう)の攻撃を開始する。まずは宮本が右前に運び、続く川端は右前へ。代打攻勢で一変した流れ。1死一、二塁から塩見&青木の連続適時打で一気に追いついた。

 貴重なつなぎ役を果たした代打の切り札、川端は憧れの人に並んだ。この日の一打でシーズン代打安打を「23」とし、立浪(元中日)、桧山(元阪神)、原口(阪神)に並んでリーグ3位に。「守っていて桧山さんが出てくると嫌だった。そこに近づければいい」という。

 神宮では20年9月19日の三回から無得点に抑えられていた森下から、36イニングぶりの得点。指揮官も「あのまま終わらなかったのはよかった」と次戦につながる好材料に安堵(あんど)の表情だ。

 6年ぶりのリーグ制覇へ、チームは14日から6戦負けなしの3勝3分けと勢いに乗る。21日のDeNA戦に勝利し、阪神が負けると今季初めて首位に立つ。簡単には負けない強さが今のヤクルトにはある。(松井美里)

 ◆9月で首位浮上なら2015年以来 ヤクルトは21日のDeNA戦に勝利し、阪神が中日戦に敗れると、今季初の首位浮上。2020年7月以来で、9月以降に限れば優勝した15年以来、6年ぶりとなる。

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