日本ハム・近藤 横浜高の「大先輩」と最後の真剣勝負「一生の宝物」
「西武2-6日本ハム」(19日、メットライフドーム)
「大先輩」への敬意があるからこそ、中途半端な打席にはしなかった。西武・松坂の現役最後の対戦打者となった横浜高の後輩・近藤は、真剣勝負に徹した。公式戦での最初で最後の対戦は、1度もバットを振らず四球を選んだ。
「小さい頃からずっと追いかけ続けてきた大先輩。引退試合に立ち会えただけでも幸せですが、打席に入って対戦できたことは一生の宝物」。マウンドを去る右腕に一塁ベース上から拍手を送った。
試合後には同じ横浜高の後輩・万波らも交じって日本ハムベンチを訪れた松坂と談笑。引退特製Tシャツを着用して、西武ナインと一緒に胴上げにも参加した。「これまで野球界を先頭で引っ張ってこられた偉大な先輩に、少しでも近づけるよう精進していきます」。背番号18の最後の勇姿を目に焼き付けた。