「都市対抗野球・準々決勝、セガサミー７－２ＪＲ東日本東北」（６日、東京ドーム）

　準々決勝が行われ、セガサミー（東京都）がＪＲ東日本東北（仙台市）に快勝し、２年連続で４強入りを決めた。三回２死満塁では、阪神・佐藤輝の先輩でもある中川智裕内野手（２４）が特大グランドスラムを放って貢献した。ホンダ熊本（大津町）は２者連続本塁打で東邦ガス（名古屋市）に競り勝ち、２００３年以来の準決勝に進出した。

　予選では無安打と大不振に陥っていた中川が、意地の一発で４強進出に貢献した。

　先制されるも、三回に押し出しなどで２－１と逆転した直後の２死満塁。「チャンスで来いと思っていた」と７番・中川が追い込まれてからの５球目を強振。一気に突き放す満塁弾をバックスクリーン左へ放ち「２ストライクから三振が多かったので、しっかりコンタクトできてよかった」と安どした。

　近大時代は１年後輩の阪神・佐藤輝と三遊間を組み、社会人２年目の今年はプロ入りも期待されたがドラフトで指名漏れを経験。元広島の西田真二監督（６１）は「１本出た後の打席がプロでは重要になるし、見られる。まだまだやることがある」と背中を押した。