「怪物」江川卓氏が甲子園に帰ってくる 選手権大会開会式で始球式「私にとって50年の空白を貫く一球です」

 日本高野連は26日、大阪市内で第106回全国高校野球選手権の運営委員会を開き、開会式後に行われる開幕試合の始球式を巨人で活躍した江川卓氏(69)が務めることを発表した。

 作新学院時代は公式戦で無安打無得点を9度、完全試合を2度達成。1973年の第45回選抜高校野球大会では1大会通算最多の60奪三振を記録するなど「怪物」と呼ばれた。

 卒業後は法大を経て79年に巨人に入団。135勝72敗、1366奪三振を記録して87年に現役を引退。その後はプロ野球解説者として活躍している。

 同連盟は今年、甲子園100周年の節目を迎えるにあたり、球場の歴史の中でも鮮烈な印象を残した選手として始球式への参加を依頼した。

 江川氏は同連盟を通じて「持ち帰った甲子園の土を見て、春と夏だけに現れるまぼろしの場所に立った若き記憶がよみがえります。今回、チャンスをいただき、あの夏と同じ青春の一球を。私にとって50年の空白を貫く一球です」とコメントした。

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