侍ジャパン 敗戦直後に牧がにじませた優しさ 選手たちがベンチでぼうぜんとする中 ベンチ前で森下を出迎える
「ラグザス presents WBSCプレミア12・決勝、日本代表0-4台湾代表」(24日、東京ドーム)
侍ジャパンが完封負けを喫し、プレミア12の連覇を逃した。最後はファーストライナーで一塁走者の森下が戻りきれずダブルプレーでの幕切れとなったが、先輩の優しい心遣いがのぞくシーンがあった。
ダブルプレーでの幕切れとなった直後、森下が一塁ベースで悔しさをにじませた。東京ドームには台湾ファンの大歓声が沸き起こり、選手たちはグラウンドで喜びを爆発させた。
伏し目がちに肩を落として一塁ベンチへ戻った森下。すると中大の先輩にあたる牧がベンチ前で肩を引き寄せて出迎えた。ベンチで選手たちがぼうぜんとする中、優しさがにじみ出たシーンだ。試合後、報道陣には「何も声をかけずに肩をぽんと叩いただけです」と明かした。
全試合で4番を任された森下は「最後の最後で悔しい結果になってしまったのは本当に悔しいですね」と唇をかんだ。今大会を振り返り「だいたいの選手が自分より年上で、なんとなく背中を見てプレーしてた部分もあったので。次は見られる立場にもなってくると思うので、しっかりやっていきたいなと思います」と前を向いた。
井端監督は「選手たちはよくやってくれた。負けたのは私の責任」と準優勝に終わった責任を一身に背負った。