田中将大&R・マルティネスが自由契約に メジャー挑戦目指す巨人・菅野智之らも NPBが保留選手名簿を公示 セのセーブ王は複数球団による争奪戦か

 日本野球機構(NPB)は2日、今季の支配下選手のうち、各球団が来季の戦力として契約する権利を持つ保留選手名簿を公示した。今オフ、楽天から減額制限を超える減俸を提示され自由契約となることを申し出た田中将大投手、中日と3年契約が終了したライデル・マルティネス投手が名簿から外れた。

 田中将は今季推定2億6000万円から減額制限(年俸1億円以上の場合は40%)を大幅に超える減俸提示を受けた。「金額で選択してるわけではない」と前置きした上で、交渉の席で感じたことを明かしていた。

 「個人的に受けた印象としては、もう期待されていないなと。実質、居場所はないんじゃないかと」。球団の姿勢が決別への意思を固めた最大の理由であり、楽天との再交渉の可能性を問われても「考えてないです」と言い切っていた。

 中日の守護神・マルティネスは今季で3年契約が終了。2017年に育成契約でキューバから派遣され、翌18年に支配下契約を結び、7試合に登板すると19年からは6年連続でフル回転。今季は43セーブで2年ぶり2度目のタイトルを獲得するなど、名実ともにセ界最強守護神の肩書を手にしており、自由契約となったことで複数球団による争奪戦が繰り広げられることが確実だ。

 また巨人はメジャー移籍を目指す菅野智之投手が名簿から外れた。海外FA権を行使した九里亜蓮投手も保留選手名簿に記載がなかった。

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