日本ハム・新庄監督「この流れやめて」上沢ポスティング移籍→1年でソフトに国内復帰 「(古巣で)最低1年」私案披露
プロ野球の12球団監督会議が20日、都内のホテルで開かれ、日本ハムの新庄剛志監督(52)がポスティング制度について提言した。24年1月に同制度を利用して日本ハムからメジャーに移籍した上沢直之投手(30)が1年で日本球界に復帰してソフトバンクに加入したことを受け「その流れはよくない」と同様のケースが続くことを危惧。日本復帰の場合は、最低1年は古巣でプレーするなどルール整備の必要性に言及した。
言わずにはいられなかった。これまで監督会議の際にユニークなアイデアを披露してきた新庄監督。会議での自身の提案を問われると「ポスティングで行って、1年ダメで、ソフトバンクに行くっていう、この流れはやめてほしいというのは言いました。それはちょっと良くないかなってことは言いました」と切り出した。
座長のロッテ・吉井監督からポスティングについての意見を求められ、率直に思いの丈を訴えた。他球団の監督の反応には「あまり触れられんでしょ」と苦笑しつつ「でも、違うものは違う。誰に何と思われようが、プロ野球にとって良くないというものに対して言っているだけ」と信念を貫いた。
今オフも複数の選手が制度を利用。新庄監督は青柳、小笠原、佐々木の名前も挙げ、米国でプレーできなくなった場合は「間違いなく欲しい」と獲得対象になると指摘。古巣が、米国なら…と送り出した選手がわずか1年で国内他球団に移籍できる問題点を憂慮した。
新たなルール作りについては、FA権の取得などにかかわらず「行って帰ってきて(古巣で)最低1年」と私案を披露。「1年向こうに行って、ダメで、違う球団ってなると、監督をしている立場としては『はっ?』とはなりますよね、やっぱり」と思いを吐露した。
すべては野球界全体がより魅力的になるためにと思ってのこと。4度目の監督会議でも、その軸は変わらなかった。順位で決められる席次が「毎年一番右だったけど、今年は左から2番目で気持ちよかった。来年はこのちょっと左(優勝)に行きたいな」と2位の位置になったことを喜んだ指揮官。堂々と問題提起して、より良い変化を求めていく。