【解説】巨人・田中将大は「丁寧な投球だった」と評論家 「ストライクゾーン、中日打線のまずさにも助けられた」
「中日3-5巨人」(3日、バンテリンドーム)
巨人・田中将大投手が移籍後初先発で5回5安打1失点。移籍後初勝利&日米通算198勝目を手にした。
巨人OBで、デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「阿部監督もホッとしているんじゃないか。五回を何とか投げ切らせようというのが見えた。マー君も、五回は渾身の投球だった。内容はともかく、これだけ注目される初登板で5回を1失点にまとめるのだから、やっぱりさすがだよな」と振り返った。
初回1死一、二塁と五回1死満塁の大ピンチをいずれも併殺で切り抜けるなど、7つの内野ゴロでアウトを重ねた。五回のピンチでは最速149キロを計測。要所を締める投球で、先発として試合を作った。
関本氏は「試合全体で球審(白井審判員)のストライクゾーン、両サイドが広く、中日打線のまずさにも助けられた」としながら、「そのあたりも逆手に取って、要所で間違いがないように広く、低めに制球していた。オープン戦やファームでの試合もそうだったが、内野ゴロでうまくアウトを取る。かつてのような150キロはないけど、今日も丁寧な投球だった」と熟練の投球術を1失点の要因に挙げた。
5回で96球。お役御免となり、ベンチでは安どの笑みも浮かんだ。
計6投手の継投で何とかつかんだ1勝。関本氏は「当然、本人もこのままでいいとは思ってないだろう。真っすぐ、変化球の精度を上げていかないと厳しい。次回登板でどういった投球を見せてくれるか、期待したいね」と語った。