広島・長野 150号王手弾 七回代打で千金同点2ラン「風に乗ってくれた」

 「広島3-3ヤクルト」(29日、マツダスタジアム)

 たった一振りで、スタンドを興奮の渦に巻き込んだ。あっという間に試合を振り出しに戻す一発。割れんばかりの拍手を背に受け、ダイヤモンドを一周した。千両役者たるゆえんが凝縮された一打に、本拠地の盛り上がりは最高潮に達した。広島・長野が値千金の同点2ランを放ち、ファンを魅了した。

 3点を追う七回。会沢の適時二塁打で1点を奪い、なおも2死二塁の局面に代打で登場した。1ストライクからの2球目、清水のスライダーをバットに乗せた。打球は伸びて、そのまま右翼スタンドに吸い込まれた。長野は「風に乗ってくれました。同点に追いつくことができて良かったです」と振り返った。

 3日のヤクルト戦(神宮)以来のアーチは今季7号。一発出れば、というファンの願いを現実に変えるところが長野らしい。これで通算150号本塁打に、あと1本に迫った。残り9試合ながら、節目の記録を今季中に達成する可能性は十分にある。

 若手にスタメンを譲ってベンチスタートになる日もある中で、出番を迎えればチームとファンの期待に応える姿が何より頼もしく映る。秋が深まっても、勝負強いベテランがバットで球場を熱くさせていく。

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