広島・小園、ヤクルト・山田哲から学ぶ 自主トレで弟子入り 大幅減800万円で更改

 広島の小園海斗内野手(20)が3日、広島県廿日市市の大野練習場で契約更改交渉に臨み、200万減となる800万円でサインした。今季はわずか3試合の出場にとどまり、ブレークした昨年から一転、プロの厳しさを痛感。今オフはヤクルト・山田哲に弟子入りし、合同で自主トレを行う。球界を代表する内野手からV字回復の極意を吸収し、巻き返す。(金額は推定)

 悔しさは来季のグラウンドで晴らす。飛躍を期待されながら、高い壁にぶつかった今シーズン。小園は「自分の力は全然(足りていない)と感じた。悔しい一年だったので、来年返したい」と20%の大幅減となった現実を受け止めながら、気持ちを2021年に向けた。

 プロ1年目の昨季は58試合で4本塁打。飛躍を期待されて迎えた今季だったが、わずか3試合の出場で計6打数無安打に終わった。プロの厳しさや難しさを肌で感じた一方、「その中で得たものも、いっぱいある」。苦しかった経験が成長への確かな糧となる。

 その来季に向け、今オフはヤクルト・山田哲に弟子入りを志願。1月上旬の合同自主トレで牙を磨き「気持ち、試合前の入り方、ルーティンや食事面でどういう考えをされているのか、しっかりまとめて聞けたらいいなと思う」。山田哲は17年シーズンの打率が・247だったが、翌18年に3度目のトリプルスリーを達成。技術のみならず、V字回復の極意を間近で吸収する構えだ。

 打撃面ではスイングの軌道などについて教えを請うつもり。「自分のダメなところを見ていただいて『どうですか』と聞いたり。聞いて自分からやっていかないと、何も始まらない。待つのではなくて、しっかり聞けたらなと思います」。時間が許す限り、質問攻めで課題をあぶり出し、改善に努めていく。

 シーズン終了後は、宮崎で開催されていたフェニックス・リーグに参加。ただ、佐々岡監督が視察に訪れた際には、元気がないと指摘された。「やっぱり、ショートで1軍も経験させてもらって、そういうところで言われていると思う。アグレッシブなプレーを心掛けて、やっていけたら」と若さを前面に押し出すことを誓った。

 正遊撃手の田中広が残留を表明。小園にとって越えるべきハードルは高い。それでも闘志は燃えている。「絶対に1軍で活躍できるように」。苦しみ続けた今季をバネに、自らの手で未来を変えていく。

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