広島6連敗 森下も勝ちなし4戦連続、表情曇る佐々岡監督「いつもの軌道じゃない感じ」

 2回、森下は先制を許し、悔しそうな表情でベンチに戻る(撮影・山口登)
 2回、西川が懸命にグラブを出すも届かず走者一掃の3点三塁打となる(撮影・山口登)
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 「オリックス3-2広島」(12日、京セラドーム大阪)

 広島の森下暢仁投手(23)は6回6安打3失点と粘投するも4敗目を喫した。これで4月27日の3勝目以来、4戦連続勝ち星なし。チームはカード負け越しが決まり、引き分けを挟んで今季2度目となる泥沼の6連敗。借金は今季最多の11。オリックス戦も8連敗となった。抜け出せないトンネル。交流戦最終戦となるきょうこそ勝って、リーグ戦再開につなげる。

 うつむいた表情を浮かべ、ベンチへと下がった。森下は6回3失点と試合を作るも打線の援護に恵まれず、チームワーストタイの4敗目。必死に腕を振ったが、108球の力投は報われなかった。

 「福田選手に打たれたところ。インコースにしっかり投げ切れなかったことが反省点です」

 痛恨は二回だ。2死から西野、紅林に連打を浴び、若月に四球を与え、満塁のピンチ。ここで明大の5歳上の先輩、福田にフルカウントから外角高め151キロ直球を左中間へ運ばれた。走者一掃となる3点適時三塁打。踏ん張ることができず、先制点を許した。

 佐々岡監督は「結果的に二回のピッチングだけ」と全体内容には及第点を与えたものの、「ばらつきがあった。2アウト取った後の粘りというところ。低めにはいっていたが、ちょっと真ん中に集まった。いつもの軌道じゃない感じだった」と表情を曇らせた。

 二回だけで38球を費やすなど、オリックス打線の猛攻に我慢の投球を強いられた。ただ昨季の新人王の意地は見せた。その後は修正を図り、三回以降はわずか1安打に抑え込んだ。

 チームはカード負け越しが決まり、今季2度目の6連敗。オリックス戦は交流戦開催のなかった昨年を除いて18年から8連敗となった。また、先発は5月19日・巨人戦の九里を最後に勝ち星が付いていない悪循環。頼みの森下で勝てないのは痛い。

 森下自身はこれで4月20日のヤクルト戦から6試合連続クオリティー・スタート(6回以上投げ、自責点3以下)を達成。防御率も2・35と先発としての役割を果たしている。だが、4月27日のDeNA戦で3勝目を挙げたのを最後に、自己最長の4戦連続で白星がない状況だ。

 「序盤に点を取られた中でも6回まで粘り強く投げられたことは良かったですが、やはりチームが勝てなかったので、しっかりと反省して、次はチームが勝てるような投球をしたい」と力を込めた背番号18。次こそは勝利をたぐり寄せる。

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