広島に厳しいオフ?今村、一岡、中崎の“三銃士”へ「復活を願う」と北別府氏
Aクラス入りが極めて難しい広島は勝負とは別に、来年以降を見据えた戦いやチーム編成も求められる。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「やれる努力はすべてやっておくこと」と“ボーダーラインの選手”に対し厳しい注文をつけた。
◇ ◇
去年は小窪が契約してもらえなかった。3連覇に貢献し、チームのまとめ役として頼りになる存在だったけど、それと契約とは別なんだよね。
この世界はそれほど厳しいということ。明日は我が身だと思い、試合や練習に臨んでほしい。
今年、活躍できなかった選手に来年、ユニホームを着られる保証などないということ。
栗林をはじめ今年の新人のようにいきなり1軍で働くと、なかなか結果の出ない選手は焦るもの。のんきにしていられなくなる。
とにかく、やれる努力はやっておく。結果が出ないのに同じことをやっていてはダメ。次はないと思って毎年、新しいことに挑戦していかないとね。
外国人選手のクロンは調子が上がらず2軍に落ちたままで、メヒアも1軍に上がってこない今年こそ、野手にとって最高のチャンスだったと思う。
言い換えれば、国産打線になったことで、逆に若手が起用されて成長した。破壊力という点では他球団に見劣るけど、私は選手を育てるなら、この自家製の打線が一番だと思っている。
一方で、目の前にあるポジションをつかみ損ねたのが堂林。ほかの中堅選手も含め、若手の台頭で一気に競争が激しくなってきた。
15日の中日戦では若い正随が逆転の3ランを含む4打点。1軍昇格から一気に3番に抜擢されて、素晴らしい活躍を見せた。
ここからは、彼のように首脳陣の目に留まるプレーを見せないと“危うい”という自覚を持って、一投一打を大事にしてほしい。
今はAクラスとBクラスがはっきりしていて、CS出場は厳しい状況にある。だが、必死になってアピールして頑張らないと、本当にユニホームを着れなくなってしまう。
投手陣では3連覇に貢献した中崎や今村、一岡も今年は、ほとんど活躍の場がなかった。もう忘れ去られた存在…周囲が思うほど、本人たちは危機感を持っているかな?
3連覇でかなり酷使された分、疲れが抜け切っていないのだろうし、もうひと花咲かせるだけの力量はある。
ただ貢献度の高かった彼らでも明日は我が身。残り33試合しかないが、せめてその中で、何か目を見張るものを示さないといけない。
それができなければ、若手が育ってきているこのチームに居場所はなくなる。彼らの復活を心から願う。