広島・誠也、自己最多に王手弾29号ソロ!ステップ変えた「微調整って感じ」
「広島2-4DeNA」(18日、マツダスタジアム)
自己最多の30本塁打に王手をかけた。八回1死だ。鈴木誠がバックスクリーン左へ29号ソロを放り込んだ。「風じゃないですか」。そう言ったものの、エスコバーの速球を完壁に捉え、4番のすごみを見せつけたアーチだった。
飽くなき向上心から日々、試行錯誤を重ね、技術を探求している。この一打は、足を大きく上げずにタイミングを取った。ステップ変更について問われると「いろいろと、微調整って感じです」とサラリと言ってのけた。
河田ヘッドコーチは主砲の打撃に目を細める。「本人は納得いっていないと思う。それで結果を出しているのは大したもの。体のメカニズムを考えながら取り組んでいるので、また一つ上(のレベル)にいってくれるでしょう」と期待した。
8月下旬から量産態勢に入り、球団タイ記録の6試合連続本塁打を放ってみせた。9月だけでも10本塁打だ。30発は2018年に記録した。自己最多に並び、更新する日は遠くない。
鈴木誠は「しっかり振れる球だけ待って。それはできていると思う」と言葉を紡いだ。四回は中越え二塁打でチャンスメークし一時、同点の本塁を駆け抜けた。2安打1本塁打1打点。勝利のためバットを振り抜く先に、“自分超え”が待っている。