広島・大瀬良 貫禄7勝目 7回2/3を2失点「悪い中でも試合つくった」
「DeNA2-9広島」(24日、横浜スタジアム)
エースの責任を果たした。広島・大瀬良は八回を投げ切ることはできなかったものの、粘りの投球で勝利の道を切り開いた。7回2/36安打2失点。4試合ぶりの白星で7勝目を手にした。
「(ストライク)ゾーンの中に投げるつもりで、全部。勝手に散ってくれました。すごいフラストレーションばっかりでした」
狂った指先を最後まで修正できなかったという。それでも二回、宮崎のソロ本塁打で失点して以降、七回まで無安打だ。会沢のミット目がけて思い切り腕を振り抜いた。
「悪い中でも試合をつくることが僕の立場では大事。テンポが悪かったりチームに迷惑をかけましたけど、試合をつくった」
大黒柱としての責任がある。4月には右ふくらはぎを痛め約1カ月チームを離脱したこともあった。自身の投球がチームに与える影響は大きい。だからこそマウンドに立ち、勝利に導く投球を続けなければならない。
順調にローテを回れば残り4試合程度の登板が見込まれる。2年ぶりの2桁10勝の可能性は残っている。「きょうみたいに悪くても、抑えられるときがある。抑えられた要因っていうのもきっとある。しっかり整理したい」。体と気持ちを整えて、次回登板へ向かう。