広島・坂倉 復調の予感 敵地どよめく大勢撃ち9号「あの打席だけですね」

 「巨人4-1広島」(13日、東京ドーム)

 豪快に振り抜いた打球が、どよめきを呼びながら右中間席へ突き刺さった。敵地の鯉党を最後に沸かせた広島・坂倉将吾(24)の一発。試合後は「あの打席だけですね」と一切余韻に浸ることなく、敗戦の悔しさをにじませた。だが、トンネルを抜け出す予感を十分に漂わせた。

 4点を追う九回先頭で、大勢の153キロを見事に捉えた。相手守護神から零封負けを阻んだ9号ソロ。7月6日・阪神戦以来の本塁打に笑顔はない。2点を追う四回2死一、三塁で、二ゴロに倒れた場面に反省が口を突く。「もっと前にチャンスがあったし、ああいうところで打たないと勝ちにつながらない」と自身に厳しい目を向けた。

 9日・ヤクルト戦から前日まで15打数1安打1打点。ここ最近は本来の打棒が影を潜めており「納得のいかない打席がすごく多いので、悩んでいるというか少し難しい部分がありました」と、もどかしい日々を送った。

 疲労も蓄積する中、突き動かすのは主力の使命感。「(試合に)出ている以上は責任がある。疲れだろうが何だろうが、結果を残さないといけない」と自覚を強めた。「何とかきっかけにして、あした勝てるように」と坂倉。劣勢の中で意地を示したアーチを、巻き返しへの号砲にする。

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