広島・小園 2024年プレミア12でも侍入りだ 井端Jで打率4割超&全試合遊撃で出場 「なんとか食い込んでいきたい」

 広島・小園海斗内野手(23)が26日、マツダスタジアムで自主トレ後、取材に応じ、来年11月に開催される第3回プレミア12での侍ジャパン入りを熱望した。24歳以下が中心で臨んだアジアプロ野球チャンピオンシップでは全試合で遊撃を守り続けた。次はトップチームでの選出を目指す。

 小園にとって侍ジャパンで得た経験はかけがえのないものになった。

 「すごい投手がいたり、相手チームが強かった。(好選手は)世界にもいっぱいいるんだなと思いました。まだまだ自分は足りないところばっかり。いろいろ経験できて、試合も全部出られたのはよかった」

 打撃の師と仰ぐ西川は前回17年の大会で打率・636と驚異的な数字を残した。師匠超えを目指して臨み、負けじと全試合で安打を記録したが、17打数7安打の打率・412と届かなかった。

 「無理、絶対無理です。11の7ですよね」

 師匠の偉大さを改めて思い知った大会にもなった。

 その先輩もFAでオリックス移籍が決まった。実はCSファイナルSの最終戦となった10月20日の阪神戦(甲子園)でこんなシーンがあった。九回は1番からの攻撃だったが3番・小園が安打でつなぎ5番・西川まで回した。

 「“龍馬さんまで回しますから”と言って回せたのは良かった。最後の打席はアウトになってしまいましたけど、思い出です」

 結果、西川が今季のカープ最後の打者となった。

 「もしかしたら悔しくてもう1年残ってくれるかなと思ったんですけど」

 寂しそうに笑った。

 「寂しいです。でも野球してたら誰もが通る道かなと思う。いなくなるのもありますし、来ることもある」

 来季からはその大きな穴を全員で埋めることになる。その先に再び日の丸のユニホームに袖を通すことを目指す。

 「まだまだ守備は課題があると思う。なんとか食い込んでいきたい。シーズンでしっかり結果残して、また選んでもらえるように頑張っていきたい」

 来年3月6、7日に京セラドームで予定されている欧州代表との強化試合、そして11月の第3回プレミア12までを見据えた。

 U-15、18、そして24歳以下と各世代で日の丸を背負ってきた小園。トップチームでも中心選手となるべく、鍛錬の日々が始まった。

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