カープ堂林 新選手会長に選出 「プリンス」から「リーダー」へ所信表明「責任と覚悟を持って」

 広島は27日、選手会ゴルフと、広島市内のホテルで選手会総会を行い、大瀬良大地投手(32)に代わって堂林翔太内野手(32)を選手会長に選出した。会長補佐には野間、副会長には中崎と栗林。森下が書記、坂倉が会計とそれぞれ新役員になった。新会長となった堂林は「責任と覚悟を持ってやらせてもらう」と“所信表明”を行った。

 新選手会長に就任した堂林は、気持ちも新たに気合を込めた。

 「正直、不安だらけですし、自分のことで精いっぱいになるかもしれないですけど、選手会長になることで自分もまた成長できると思う。責任を持って、覚悟を持ってやらせてもらおうと思います」

 現会長の同級生、大瀬良から打診を受けたのはCS前だった。

 「本当にやるのか?オレでいいのか?」

 半信半疑だったが、今月中旬に大瀬良と2人で食事をしながら、バトンを渡す旨を正式に伝えられた。

 かつては“プリンス”と呼ばれた堂林も、来季でプロ15年目を迎える。今季はシーズン終盤に初めて4番を務めるなど、勝負強い打撃でチームに貢献。チームを引っ張る存在として、誰からも異存はなかった。

 今オフは都内で開かれた「ドライブライン・ベースボール」のセミナーに参加するなど、飽くなき探究心で打撃向上に力を注いでいる。

 「まずは自分のことをやらないと人に言えないと思いますし、自分ができてなくても言わないといけない時もあると思う。周りの力を借りながらやっていこうと思います」

 このチームは新井監督の下、“家族”として一丸となり戦ってきた。会長就任を伝えると、指揮官からは「いつも通りやってもらって、少しは周りに目を向けることがあると思うけど、そこは選手会長になって成長できることもあると思う」とアドバイスをもらった。

 堂林は「若い選手たちは監督に背中を押していただけることも多かった。そういう中で良い雰囲気でできた。もっと個人個人が自分を出していってもらえるように、そういう雰囲気をつくっていきたい」と話す。監督だけではなく、選手個々でも盛り上げられる。そんな土壌を作り上げる。もちろん、負けが込めば、選手を集めて鼓舞する役割も担う。

 来季、チームが目指すのは6年ぶりの優勝にほかならない。新会長は新井監督と力を合わせて、悲願達成へと導くつもりだ。

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