広島・新井監督 上昇の手応え 恵みの雨でドロー 先制点献上直後に雨中断→裏の攻撃完結せずコールド
「広島0(降雨コールド)0巨人」(21日、マツダスタジアム)
“恵みの雨”にスタンドも沸いた!?広島が六回に先制点を献上した直後に降雨中断となり、そのままコールドが宣告された。裏の攻撃まで完結していなかったため、五回終了時での降雨コールドとなり、0-0の引き分けで試合終了。新井貴浩監督(47)も、この引き分けをプラスに捉え、負けなしで終えた1週間に手応えを得た。
試合再開を願う巨人応援団によるトランペット演奏が鳴り響く。その中で球審が降雨コールドを宣告すると、一方で静まり返っていたカープファンから歓声が上がった。六回に失点した直後の中断からの試合終了。六回は幻となり、広島にとっては負けが消えたと錯覚するような引き分けとなった。
失点が消えたことを良しとするのか、逆転の機会を失ったことを悔やむのか。新井監督は「あー、それはもう、ひっくり返すチャンスがなくなったので悔しいですよ!」と眉間にしわを寄せ、しばしの沈黙の後、噴き出すように破顔。「というのは冗談で。やっぱり最終的には勝率なので。勝ち星じゃないでしょ?なのでそれだけ言っておきます」と、どちらにも捉えられる引き分けを肯定的に捉えた。
それもそのはず、前週に3タテを食らっていた巨人に対して、この3連戦は1勝2分け。金土日の週末に行われる試合は、今カード前の時点で1勝8敗でもあった。“鬼門”となっていた週末を負けなしで終え、1週間で見ても3勝2分けでフィニッシュ。指揮官も「今週は3勝2分けで負けてないでしょ?やっぱり徐々にかみ合ってきているんじゃないかなと思います」と上昇への手応えを感じ取っている。
この日は坂倉を今季初めて一塁でスタメン起用した。「今年が始まった時点で(一塁でも起用すると)彼には伝えているし、キャンプ、オープン戦でもそういう準備はしていた。今後も対戦ピッチャーや相性、ウチの選手の状態だったりを見極めながら、そのときのベストだと思う布陣で1試合1試合戦っていきたいと思います」と新井監督。スタメンマスクをかぶった会沢も前日の試合で初回に走者一掃の左中間適時打を放つなど、好調をキープしている。指揮官は「アツも頑張ってくれている」と会沢の状態の良さにも触れ、臨機応変にスタメンを組み替えていく方針を強調した。
チームはこの後、23日から神宮でヤクルトとの3連戦、27日からはバンテリンドームで中日との2連戦を戦う“ビジターウイーク”を迎える。現在8勝9敗2分け。早期に借金を完済し、上位浮上への足場を固める。
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