広島・秋山 左翼経験生かしたGG賞「カープで取れたってことは前進」西武時代以来5年ぶり7度目

 「三井ゴールデン・グラブ賞」を受賞し、トロフィーを手にする秋山(右)と矢野(撮影・園田高夫)
 初受賞の矢野(左)とプレー写真の横で記念写真に納まる秋山(撮影・園田高夫)
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 「三井ゴールデン・グラブ賞・表彰式」(28日、都内ホテル)

 「第53回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が28日、東京都内で行われ、セ・リーグの外野手部門で広島・秋山翔吾外野手(36)がカープに移籍後、初受賞した。今季の序盤は左翼での出場もあったが、5月からは中堅に定着し、守備率10割をマーク。遊撃手部門で初受賞を果たした矢野雅哉内野手(25)とともに、来季以降も鉄壁のセンターラインを形成することを誓った。

 ユニホームが変わっても、中堅での安定感が変わることはなかった。秋山が西武時代の19年以来、5年ぶり7度目でセ・リーグでは初となる勲章を手にした。

 「カープに来てリセットじゃないですけど、0から1にする作業って本当に大変。(GG賞の獲得が)自分にむち打てる要因の一つだと思う。そういう意味ではカープで取れたってことは前進だと思います」

 昨年10月に右膝を手術。影響を考慮されて春先は左翼での出場が続き、普段とは違う景色に戸惑うこともあった。それでも中堅に戻った5月からは「違う目線でセンターに入ってやれたこともあった」と左翼での経験を生かして躍動し、守備率10割を達成。「ありがたいなというか、いい勉強をさせてもらった」と36歳にして新たな境地にたどり着いた。

 目の前で好プレーを連発する菊池と矢野にも刺激を受けていた。特に今季ブレークし、自身初のGG賞を受賞した矢野に対しては「彼が準備していたものが1年間変わらずに出せたっていうのはすごいなと単純に思った」と絶賛。来季以降も鉄壁のセンターラインを形成していく。

 同世代のスターたちにも負けていられない。巨人・坂本やソフトバンク・柳田らを引き合いに出し「球界の中でこれぐらいの年齢の人がタイトルを取っていることは刺激をもらう。僕もなんとかそこに追いつきたいというのはプレーヤーとして持っているところ」と秋山。来季も不動の中堅手としてマツダスタジアムを駆け巡る。

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