広島・小園2年連続フル出場で鉄人街道歩む「何が何でも全部出よう」 来季定位置争い「負けるつもりはない」

 トークショーに参加した小園(左)と島内(撮影・向亮祐)
 トークショーに参加した小園(左)
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 広島・小園海斗内野手(24)が7日、呉市で島内とトークショーに参加し、2年連続の全試合出場を来季の目標に掲げた。今季はチーム唯一、自身初の143試合に出場。達成すれば球団では田中(16~18年)以来となる。先月のプレミア12では他球団の選手から体のケアについて吸収し、来季の定位置争いも「負けるつもりはない」と宣言。成長著しい若鯉が“鉄人街道”を歩む。

 ステージに登壇した瞬間、会場は一段と盛り上がりを見せた。フル稼働で戦い抜いたシーズンを終え、ファンの温かい拍手は新たな戦いへの励みになる。プロ入り初の全試合出場を果たし、小園は来季も「何が何でも全部出ようかなと思っている」と闘志を燃やした。

 今季は打率・280、2本塁打、61打点。プロ初の4番に座るなど打線を支えた。試合に出続けられた要因は「結果を出せたからですかね」。好不調の波もなく、勝利をつかむために欠かせない存在であり続けた。

 長丁場のペナントレース。「ケガもしましたけど出続けられたので良かった」とこれまで語られていなかった事実を明かした。交流戦中に膝、シーズン終盤はかかとに痛みが生じたというが、グラウンドに立ち続けた。2年連続全試合出場を達成すれば、球団では16年から3年連続で記録した田中以来。真のレギュラーを襲名すべく“鉄人街道”を駆け上がる。

 そのためにも、今後は一流選手からの学びを生かす。二塁手でベストナインを獲得した先月のプレミア12では、他球団の選手から体のケアの方法を吸収。「『こうやって、やっているんだな』ということも分かった。勉強になったので、生かせたら」と意気込んだ。

 来季は三塁が本職のドラフト1位・佐々木(青学大)が加入。新井監督はかねてレギュラー横一線を強調しており、競争は激しくなるが「さらさら負けるつもりはない。負けないと思っている」と力を込める。

 さらなる高みを目指す上で必要なのは長打力。今季2本塁打を踏まえ、プレミア12では長打を狙ってバットの軌道に変化を加えた結果、大会では2本塁打。兆しは見えつつある。来季の目標には2桁本塁打を設定。この日、球団OB会に出席した新井監督も「元々シーズン2本で終わるような打者じゃない。10本以上は打てるモノを持っている」と太鼓判を押した。

 トークショーでは同期入団で年上の島内と、息の合った掛け合いでファンを喜ばせた。「技術をもっと上げて、もっとすごい選手になりたい」。向上心を燃やし、レギュラーの座を揺るぎないものにする。

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