広島・新井監督「143分の1です。はい」 3年連続開幕戦黒星、35年ぶり本拠地開幕戦完封負け、今年も貧打わずか4安打
「広島0-4阪神」(28日、マツダスタジアム)
三たび悔しい船出となった。だが、そんなものはもう慣れっこだ。広島・新井貴浩監督は就任初年度から3年連続の開幕戦黒星。監督として初めて臨んだ本拠地での開幕戦でも流れは好転せず、完封で敗れたものの「うん。143分の1です。はい」と表情を変えることなく、前を向いた。
試合中に指揮官の感情が沸騰する瞬間はなかった。先発・森下が初回に2点を先制されると、打線は相手先発・村上に苦戦。三回には先頭・菊池が左翼線への二塁打で出塁し、1死三塁の好機を迎えるも、会沢と二俣が倒れて無得点に終わった。「(村上は)得点圏になってからのコントロールミスが少なかったと思う」。ピンチでギアを上げてきた相手に、あと1本が出なかった。
九回も1死一、三塁の好機を迎えるもモンテロ、秋山が凡退。結局4安打で、本拠地開幕戦では1990年以来35年ぶりの完封負けとなった。昨秋から取り組んできた攻撃力アップへの試みの成果がにじみ出てくるような場面もなかった。だが、まだ「143分の1」が終わっただけ。「1試合だけだから、受け止めるっていうよりは始まったばかりだから。徐々につながって点が取れるようになっていくと思いますよ。1試合だけでどうこう言えない」と次戦に期待した。
監督として開幕戦は3度目だった。若手の成長に手応えを感じつつ、「楽しみ。待ち遠しい」と胸を高鳴らせながら迎えた一戦。試合前のセレモニーではチームの最後に名前がコールされると、ハイテンションで「フォー!」と叫びながら、整列するナインとハイタッチを交わし、気持ちを高ぶらせて新シーズンに入っていった。
約6カ月間に及ぶ長いペナントレースが始まった。「厳しい道のりになる」と予感して臨むからには逆境も上等。開幕2戦目から1日遅れの逆襲が始まる。
◆広島・本拠地開幕戦での完封負け 広島が本拠地での開幕戦で完封負けを喫したのは、1990年4月7日の阪神戦(広島)以来で35年ぶり。阪神の中西から6安打しか打てず、先発の大野が岡田に2本塁打を浴びて0-9で大敗した。
野球スコア速報
関連ニュース
編集者のオススメ記事
広島カープ最新ニュース
もっとみる負傷の広島・秋山「ちょっとホッとしている」診断は右足関節外側靱帯損傷 モンテロは抹消
広島・矢野 好条件3つ「いいイメージで入れる」亜大時代からの“庭”神宮3連戦 モンテロ、秋山負傷ピンチも
広島に激震 秋山が右足関節外側靱帯損傷 モンテロは左内腹斜筋肉離れで登録抹消
広島・秋山は「捻挫のちょっと強いやつ」登録抹消はされず東京遠征にも帯同へ
広島 開幕4番のモンテロが登録抹消 30日・阪神戦で左脇腹付近を痛めて途中交代 2年連続で新助っ人が開幕カードで離脱
広島・田村 今季チーム初タイムリー 秋山負傷交代の緊急事態“代役”で躍動「1球ごとに落ち着けている」
【安仁屋宗八氏の眼】広島・森 直球にキレ「この投球ができればどのチームが相手でも通用する」
広島 森の好投で今季初勝利 八回途中無失点!新井監督も絶賛「やるじゃないか」鯉の翔平が連敗止めた