広島・新井監督 金本打撃コーチ決定!?弾 「1本でも打ったら」公開入閣要請→ホントに打った 金本氏「冗談は顔だけに」
「カープ レジェンドゲーム2025」(29日、マツダスタジアム)
広島のOB総勢45人が大集結した「Carp Legend Game 2025」が29日、マツダスタジアムで行われ、新井貴浩監督(48)が師弟関係の金本知憲氏(57)と爆笑トークを繰り広げた。本塁打チャレンジでは師匠に打撃コーチ就任を“打診”し、一発を放って見せた。球場を埋めた2万7550人のファンが往年の名選手たちのプレーやトークに酔いしれた。
バットを2本束ねて力強いスイングを繰り返す。現役時代さながらのルーティンをこなして打席へと向かう前、新井監督はマイクに向かって言った。「万が一、1本でも(本塁打を)打てば来年、金本さんに打撃コーチをしてほしいと思っています!」。まさかの公開入閣要請…?唐突に師匠である金本氏を“口撃”し、会場をドカンと沸かせた。
タジタジとなった金本氏も「何を言っとんじゃ!打てんかったらボウズにせえよ(笑)」と応戦。場内が爆笑に包まれた中で打席に立った新井監督が5球目を強振すると、高々と舞い上がった打球は左翼スタンドに着弾した。この日のイベント全体でも唯一の柵越えを放ち、渾身のガッツポーズ。スタンドは一番の盛り上がりを見せた。
新井監督は金本氏に向かって、「ユニホームの採寸、お願いします。佐々木泰には10番を空けておくように言っておきます」と満面の笑み。金本氏は「冗談は顔だけにしてくださいよ」と苦笑いしながら返した。実際に昨秋のキャンプでは金本氏に臨時打撃コーチを打診していたというが、実現には至らず。今回は冗談的要素が極めて強いやりとりだったが、将来的な夢タッグ結成の可能性がチラリと垣間見えた。
紅白戦では逆に金本氏が新井監督に反撃を仕掛けた。挟殺プレーで走者・新井に痛烈なタッチをお見舞いすると、打席では三塁手・新井を狙い打ち。強烈なゴロを体に当てながらさばいた新井監督は「今日は2発食らいました」と笑った。
大盛況で幕を閉じたレジェンドゲームは2022年3月以来、約3年ぶりの開催。鯉将という立場で初めて臨んだ新井監督は「たくさんのOBの先輩方としゃべって、『頑張ってくれ』とたくさんの人に言われた。長嶋(清幸)さん、道原(裕幸)さんとか、山崎隆造さんもそうだし。すごくうれしかった。気が引き締まりました」と決意を新たにした。
金本氏も変革期のチームを指揮する新井監督に「入れ替わりの時期だからね。それは俺も阪神(の監督時代)で経験しているし、じゃあどうするかと言ったら、いい選手を取るか、しっかり練習をしてうまくなるしかないから」とエールを送った。来季は2年連続Bクラスからの脱却を狙う新井鯉。OBの誰しもがカープの復権を願っている。





