広島・玉村“脱・淡泊”ピンチで粘れる男に 課題のセットポジション改善へ「先発陣の柱になれるように」

 トークショーに臨んだ玉村
 トークショーに臨んだ玉村(右)と森
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 今季自己最多6勝を挙げた広島・玉村昇悟投手(24)が30日、“脱・淡泊”を来季のテーマに掲げた。走者なしでは被打率・239だが、得点圏は同・323。今オフはセットポジション時の投球に力を注ぐ。森翔平投手(27)と参加した広島市内のバッティングセンター「打劇王」でのトークショーでは、先発陣の柱を目指すことを誓った。

 目指すのは、ピンチで粘れる男だ。玉村は今季の投球を振り返り「走者を出してから捕まることが多く2、3点取られることがけっこうあった。最低でも1点ぐらいで収まっていれば、(結果は)違ってきたと思っている」と自己分析した。

 17試合に登板した今季は6勝8敗、防御率3・87。5回を投げ切れなかったのは2試合のみと、さほど大崩れはしていない。ただ「効率よく点を取られている」と話すように、被安打5本以内で白星を逃す登板が5試合もあった。

 2死から長打でピンチを招き、あっさり後続に適時打を浴びるのが失点の一例。6月17日・ソフトバンク戦では初回2死二塁で近藤に先制2ランを許した。同戦は9奪三振も、6回3安打2失点で敗戦投手になった。走者なしでは被打率・239だが、得点圏になると同・323に上昇。セットポジション時の投球が、来季の鍵を握る。

 秋季キャンプでは上半身と下半身の連動性を重視し、良化の兆しが少し見えたという。「下半身の使い方次第で多少は(球に)勢いが付いた。上半身頼りになると、それなりの球しかいかない。まだまだ改善できると思うので」とオフも継続して習熟度を高めていく。

 先輩の森とトークショーでは、約100人のファンの前では「先発陣の柱になれるように」と力強く誓った。足りない部分を補い、勝負どころをしのぎ切る。

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