広島 中村奨成が結婚していた お相手は年上一般女性「食事や生活面が一番支えに」自己最多104試合出場

 広島の中村奨成外野手(26)が結婚していたことが3日までに分かった。お相手は年上の一般女性で今年春ごろに婚姻届を提出した。不退転の決意で臨んだ今季は愛妻の支えもあって、自己最多を大きく更新する104試合に出場。公私ともに順風満帆だった2025年を経て、来年はさらなる飛躍を目指す。

 崖っぷちからはい上がった躍進劇の裏には最愛のパートナーからのサポートがあった。春ごろに婚姻届を提出した中村奨は「食事や生活の面が一番支えになった」と妻に感謝。野球により一層集中できる環境は、これ以上ないほどプラスに働き、今季途中から外野のレギュラーに定着した。

 広陵時代の2017年夏の甲子園大会で大会新記録となる6本塁打を記録。同年度のドラフト会議では広島と中日から1位指名を受けて競合の末、鳴り物入りで広島に入団した。強肩強打の捕手として3年目の20年に1軍デビューしたが、以降もファーム暮らしが長く続き、1軍の舞台で殻を破り切れていなかった。

 24年から登録が捕手から外野手へと変わり、背番号も「22」から「96」に変更。心機一転で臨んだ昨季だが、30試合の出場で打率・145、0本塁打、1打点にとどまった。契約更改の席では球団から「ポテンシャルにもう1年賭けてみる」と背中を押されていた。

 背水の覚悟で迎えた今季は開幕1軍を逃すも、負傷で戦線離脱した秋山と入れ替わる形で開幕4戦目に昇格。5月戦線から徐々にスタメン起用の試合が増えると、6月22日・楽天戦(マツダ)では代打で走者一掃の逆転適時二塁打を放つなど、印象的な活躍もあった。

 7月中旬に右肩を痛めて半月ほど離脱するも、復帰後はスタメンに再定着。チームが失速していく中で、9月は月間打率・302と気を吐き、最終的に104試合で打率・282、9本塁打、33打点の好成績を収めた。

 オフに入って右足首を手術したが回復は順調で、既に打撃練習やキャッチボールを再開している。来季はもう一度、外野のレギュラーをつかみ、確固たる地位を築くための足場を固める。

 所帯を持ったことで、「独り身じゃなくなったので家族のために1年でも長く野球をしなくちゃいけない」と責任感も芽生えた。才能開花の時を待ち続けてくれたカープのため、そして愛する家族のためにも飛躍の速度は緩めない。

 ◇中村 奨成(なかむら・しょうせい)1999年6月6日生まれ、26歳。広島県出身。181センチ、86キロ。右投げ右打ち。外野手。広陵から17年度ドラフト1位で広島入団。プロ初出場は20年7月26日・DeNA戦。25年は104試合で打率.282、9本塁打、33打点とキャリアハイの成績。

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