広島・末包ネバ~ギブアップじゃ 来季虎の鉄壁救援陣攻略へ餅のように粘り強い打撃見せる

 餅つき大会に参加した末包
 餅つき大会に参加した末包
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 広島・末包昇大外野手(29)が12日、広島市西区の永照幼稚園で行われた「餅つき大会」に参加し、来季の虎退治を誓った。今季リーグ優勝を果たした阪神のエース・村上や大竹には好相性を誇ったが、石井、岩崎、及川らのリリーフ陣には苦戦を強いられた。今オフは打席内での粘り強さにも主眼を置く方針。餅のように粘りのある打撃で逆襲に出る。

 豪快にきねを振り上げた姿には、迫力があった。末包は園児たちに目線を合わせ、オフシーズンならではの交流を図った。その中で来季、見据えたのは阪神投手陣の攻略。「今年は真っすぐへの対応が良くなかった。打ちに行ってもファウルになることが多かった。しっかり準備して、振り負けないように」と闘志を燃やした。

 今季は主戦・村上に対し打率・364、大竹が・353だった。村上は広島戦で4勝1敗、大竹が6勝1敗。チームが両投手に苦しむ中で意地を見せた。「エース格を打てるのはチームにとってもプラス」と好相性の継続に意気込み、「中継ぎが強かったので、そこをどうやって打ち崩すかが大事」と分析した。

 その言葉通り、相手リリーフ陣には辛酸をなめた。とりわけセットアッパーの石井には6打数無安打、抑えの岩崎にも3打数無安打。及川、桐敷の両左腕からも快音は響かず、手も足も出なかった。「シーズンは長いので、ずっとやられっぱなしになるわけにはいかない。カープは得意と思わせたくない。シーズン序盤で攻略していければ」と鼻息は荒い。

 広島は今季の阪神戦で6勝19敗と力の差を見せつけられた。鉄壁救援陣へのリベンジ実現に向け、鍵を握るのが打席内での粘り。今季は2ストライクに追い込まれてからの打率が・167と低調だった。「見逃し三振は仕方ないというイメージで、カットもしていきたい」と具体的な打開策を挙げる。

 その上で「ある程度の割り切りと粘りは、もう1段階、2段階、レベルアップしていきたいと思う。追い込まれてもホームランを打てるように」と、相手有利のカウントでも長打を放つ打者を目指していく。

 今月3日には、来年1月に西武、中日で活躍した和田一浩氏(53)に弟子入りすることを明かした。すでに意見交換を重ねており、年明けからの本格始動に向けて着々と準備を進めている。

 4年目の今季は123試合に出場して、打率・243、11本塁打、62打点。自身初の規定打席に到達し、本塁打は自己最多タイ、打点は最多を記録した。「1年間(試合に)出て、タイトルを争えるような成績を残せたら」と末包。粘り強い打棒を習得し、打倒阪神への旗振り役になる。

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