侍ジャパン新監督有力候補に松井秀喜氏浮上 井端監督今季限りで退任へ 長嶋さんの生前に交わした「約束」
「WBC・準々決勝、侍ジャパン5-8ベネズエラ代表」(14日、マイアミ)
WBC準々決勝で敗退した野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督(50)が、今大会限りで退任する意向を固めたことが15日、分かった。今後は侍ジャパン強化委員会がGM就任を要請する可能性もあるという。また、後任監督の有力候補として、巨人OBで米大リーグ・ヤンキースGM付特別アドバイザーの松井秀喜氏(51)の名前が浮上していることも明らかになった。
井端監督が率いた侍ジャパンは準々決勝で敗退し、世界一連覇を逃すという屈辱的な結果に終わった。今後は2027年プレミア12、28年ロサンゼルス五輪に向けた監督人事がクローズアップされる。
23年に就任した井端監督は、当初の契約では24年11月の国際大会「プレミア12」までが一区切りだったが、続投要請を受託。26年WBCまでの契約延長となっていた。同監督は今大会限りで退任する意向を固めたが、侍ジャパン強化委員会はGM就任を要請する可能性もあるという。水面下では新監督の人選も模索するとみられ、これまでにも複数の候補をリストアップしてきた。
次期監督の有力候補に浮上してきたのが松井秀喜氏だ。巨人で不動の4番として輝きを放ったスーパースター。メジャー移籍後もヤンキースなどで主力として活躍した。WBCの出場経験はないが、日本代表監督は恩師を通じた深い縁がある。昨年6月3日に死去した元巨人の長嶋茂雄さんだ。日本代表監督を務めたが、アテネ五輪を控えた04年3月に脳梗塞で倒れ、五輪本番で指揮を執ることができなかった。
松井氏はミスターが死去した際「生前、約束したこともあります」と明かしていた。中身については「今はお話しすることはできません」とし、現在に至っても自らの口で詳細を公にしていない。ただ「その約束を果たしたい」と冷静沈着なレジェンドが示した決意は固く、揺るぎない。
今年2月には侍ジャパン宮崎合宿を訪問し、激励した。代表選手らに助言を送るなど熱血指導。「初めての経験だったので非常に勉強になった。非常に素晴らしい機会だった」と熱い口調で語っていた。侍ジャパン強化委員会は、かねて百戦錬磨でメジャー経験も豊富な松井氏を高く評価しており、白羽の矢を立てる可能性は高い。
最終的に複数の候補者の中から絞り込んでいくとみられるが、その中には元ソフトバンク監督の工藤公康氏(62)、前ロッテ監督の吉井理人氏(60)、元ロッテ監督の井口資仁氏(51)、元巨人監督の高橋由伸氏(50)らの名前も挙がっている。侍ジャパンの後任人事が本格的に動き出す。
◆松井 秀喜(まつい・ひでき)1974年6月12日生まれ、石川県出身。51歳。現役時代は186センチ、95キロ。右投げ左打ち。星稜では甲子園へ春夏合わせ4度出場し、3年夏の2回戦明徳義塾戦で5打席連続で敬遠される。92年度ドラフト1位で4球団競合の末に巨人入り。NPB通算1268試合、打率・304、332本塁打、889打点。本塁打王、打点王、最高出塁率各3度、首位打者1度。02年オフFA宣言しヤンキース移籍。以後エンゼルス、アスレチックス、レイズと移り12年引退。MLB通算1236試合、打率・282、175本塁打、760打点。
