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照ノ富士2敗対決制した 貴景勝を連倒で逆転Vだ!頂上決戦へ冷静「意識していない」

 「大相撲11月場所・14日目」(21日、両国国技館)

 小結照ノ富士が幕尻の志摩ノ海との2敗対決を寄り切りで制し、12勝目を挙げた。千秋楽、逆転優勝を懸け1差で追う“一人大関”貴景勝との直接対決に臨む。本割、優勝決定戦と連勝すれば2場所ぶりの優勝で、関脇以下では昭和以降、最多の3度目Vとなる。貴景勝は関脇御嶽海を突き出しで一蹴し、自己最多タイ13勝目。優勝は2人に絞られ、単独トップの貴景勝は本割で勝てば自身11場所ぶり2度目、大関では17年初場所の稀勢の里以来22場所ぶりの優勝が決まる。負けると優勝決定戦にもつれ込む。

 照ノ富士は落ち着き払っていた。踏み込みから右差しが速い。ジワジワ圧力をかけ、慌てず左上手を取れば盤石。終盤まで快進撃を続けた志摩ノ海に何もさせず寄り切った。

 2敗対決で格の違いを見せつけ12勝目。「思い切って当たっていこうと思っただけ。体が勝手に動いた」と涼しい顔で振り返った。

 怪力を武器に敵をねじ伏せた大関時代とは今はまるで違う。古傷の両膝への負担を考慮し、前傾姿勢でまわしを取って有利な形になるまで我慢する。

 今場所10日目の翔猿、11日目の妙義龍戦と外から極(き)めて抱える豪快な相撲で会場を沸かせたが「地味にやりたい」と反省。パワーを誇らしげに語った頃とは変身。まわしの切り方、腕(かいな)の返し方、基本通りに取る技術が際立つ。

 3年ぶり三役復帰した今場所、「ここから3場所が大事。とりあえず大関に戻る」と宣言した。言葉以上の活躍ながら数字上はすでに大関級だ。7月場所で13勝を挙げ5年ぶり優勝。先場所の8勝と今場所を合わせ計33勝。「三役で3場所」ではないものの、勝利数だけなら大関昇進目安を満たしているのだ。

 大関だった17年春場所、新横綱稀勢の里を1差リードして千秋楽を迎えた。左上腕部に大けがを負った稀勢の里に本割、決定戦と連敗し、奇跡の逆転優勝をさらわれた。前回とは逆の追う立場で、雪辱チャンスは訪れた。

 20年を締めるにふさわしい頂上決戦。二番取って逆転V3を決めるのみ。「別にそういうのを意識していない。毎日、積み重ねていけば結果は付いてくる。とりあえず、明日の一番に集中」と余裕すら漂わせた。

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