福島県出身「自分自身も被災」の相沢晃、初五輪で「元気を与えたい」内定一夜明け会見

 東京五輪代表選考会を兼ねて行われた陸上・日本選手権長距離(4日、長居陸上競技場)で代表内定を獲得した3選手が5日、大阪市内で一夜明けた心境を語った。男子1万メートルで27分18秒75の日本新記録を樹立し、五輪参加標準記録を突破して初代表に内定した相沢晃(23)=旭化成=は「一夜明けて、まだ自分が優勝したのか、興奮というかドキドキしている」と照れ笑い。「選ばれたからには結果を残すことが使命。東京五輪ではいい結果を残せるように頑張りたい」と目を輝かせた。

 福島県須賀川市出身。同市は64年東京五輪の男子マラソン銅メダリスト円谷幸吉の出身地でもあり、小学生で「円谷ランナーズ」とその名を冠したクラブに所属した相沢は「自分自身も縁を感じていた」と言う。

 来年は東日本大震災から丸10年を迎える。「(中学生だった)自分自身も被災し、ダムが決壊して目の前の道路に水が流れてくる怖い思いをしたが、箱根駅伝で元気づけられた。五輪でいい走りをして、東北だけじゃなく豪雨などの被災地の方にも元気を与えられたら」。節目の年に迎える五輪で、勇気を届ける走りを誓った。

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