萩野公介200m個人メドレーVで手応えの2冠「絶対勝ちたいと」1分57秒67
「競泳・日本選手権」(5日、東京アクアティクスセンター)
男子200メートル個人メドレー決勝が行われ、日本記録保持者の萩野公介(ブリヂストン)が1分57秒67で優勝した。400メートル個人メドレーに続き2冠を達成した。
エントリーしていた男子400メートル自由形を棄権して、この日はこの種目に絞っていた萩野は予選は全体1位で通過。決勝は最初のバタフライを3番手でターン。続く背泳ぎを2番手で終えると、平泳ぎで先頭に並ぶ。最後の自由形で抜け出し、砂間敬太(イトマン東進)との競り合いを制した。
レース直後に応じた会場内のインタビューでは、「砂間選手との勝負になると思っていたので、泳ぎながら絶対負けたくないという気持ちで、絶対勝ちたいという気持ちで泳いで。素直に、勝てたので、タイムよりもそこを喜びたいと思います」と勝利の味を噛みしめた萩野。タイムも2020年東京五輪の派遣標準記録として設定されていた1分57秒98を切ってきた。
「まだまだ、このタイムじゃ、もちろん世界と戦えないですけど、この時期にこのタイムは自信になりますし、いいイメージを持って、冬場のトレーニングだったり、来年のシーズンを迎えられるんで、すごくうれしいです」
3日の400メートル個人メドレーでも2年ぶりに優勝し、復活を印象づけた。「今までなかなか自分の泳ぎを、こうしたいという泳ぎをプールでできなくて。自分自身で負けてしまって、表現することが全然できなかったですけど。今日の200の個人メドレー、集中してこういうふうに泳ぎたいという気持ちで泳いで、最後、しかも勝つことができてすごく幸せです。また冬場のトレーニングの糧になります」と手応えをつかんだ様子だった。
萩野は16年リオ五輪ではこの種目で銀メダル、400メートル個人メドレーで金メダルを獲得している。この両種目では、瀬戸大也がすでに東京五輪代表に内定しており、来年予定されている全日本選手権では、残り1枠をかけた争いになる。