東京五輪代表・羽根田 選手は言いにくい…五輪が「非常に敏感なテーマに」

 リオ五輪カヌー・スラローム男子カナディアンシングル銅メダリストで、東京五輪代表の羽根田卓也が27日放送のテレビ朝日系「中居正広のニュースな会」にリモート出演し、開催の可否が盛んに議論されている東京五輪について、当事者であるアスリートの思いを明かした。

 司会のタレント・中居正広は、羽根田に「オリンピック開催について賛否あると思いますけども、現役アスリートとして、羽根田さん個人のご意見でいいと思いますが、どのようにお考えでしょうか?」と質問。

 羽根田は「こうして双方の専門家の方々が昼夜問わず議論を重ねて、いま尽力していただいているので、その経験に従うっていう気持ちで日々トレーニングに励んでいるんですが。そことは別に、自分の中では開催、開催されないということに対して迷ったりだとか悩んだり逡巡するっていうことは、だいぶ前に区切りがついていて、とにかく日々のトレーニング、自分がすべきことに集中するようにしています」と、自身の考え方を明かした。

 中居が五輪開催の可否について「アスリートの意見というのがなかなか出てこなかったりするんですね。やっぱりちょっと、言いにくいというか、発信しにくいっていうところも、正直なところ、あったりするんでしょうか?」と踏み込むと、羽根田は「あると思います」と肯定。

 「何か発言すれば取り上げられてしまうような時代ですので。オリンピックというのが非常に敏感なテーマに今なっていて、渦中である選手たちが、なかなか人前で大きな声を発するっていうのは、抵抗がある選手がたくさんいると思います」と、当事者であるアスリートの苦しい立場を説明した。

 羽根田の話を受けて、社会学者の古市憲寿氏は「やりたいって言ってる人(アスリート)をたたかないでほしいと思いますね。オリンピックの賛成、反対はあっていいと思うんですけど、やりたいって言ってる人に対して、過剰に、アスリートに対する批判はちょっと違うのかなっていう」と訴えていた。

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