貴景勝「体ができたら、そこから実戦を」 大関として初の名古屋場所へ準備着々

 若い衆のぶつかりに胸を出す貴景勝(左)=代表撮影
若い衆のぶつかりに胸を出す貴景勝(左)=代表撮影
立ち合いの確認を行う貴景勝(右)=代表撮影
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 大関貴景勝(24)=常盤山=が12日、都内の部屋で四股、スクワットなど基礎運動を入念に行い、ぶつかり稽古で汗を流した。体作りに専念し、徐々に仕上がってきた様子。「自分の感覚があるので、それに向けてやってます。体ができたら、そこから実戦をやっていってという感じです」と語った。

 相撲を取る稽古再開も視野。「やっぱり、明日は明日を見据えてやってるから。でも近づいてきているなと言う感じはある」と、うなずいた。

 大関陣では照ノ富士(伊勢ケ浜)に次ぐ安定感がある。昨年11月場所は自身が決定戦を制し、先場所は自身が決定戦で敗れた。

 ライバル関係が相乗効果にもなる。「自分が強くなるしかないので。強くなれば成績は上がってくると思うし、いろんな目標あるけど、とにかくしっかり鍛えて、自分の能力を上げるということに集中してやっていきたい」と力を込めた。

 大関としては初めて名古屋場所出場となる。「去年はないし、一昨年はケガをしたし。久しぶりの地方でうれしい気持ちもあるし、しっかり名古屋のお客さんにいい相撲を見せられるように」と意気込んだ。

 横綱白鵬(宮城野)が進退を懸けて出場する見通し。「横綱大関戦は後半なので、それまでに大事な相撲が毎日あるので。それまでの積み重ねが大事だと思いますけど。もちろん、横綱とやれるというのは頑張らないと、勝たないと、という気持ちもあるけど、そこまでに初日、2日目、3日目とあってのことなので。それまでにケガしたりしたらやれないし、どの相手でも大事になるし。しっかり自分の能力を高めてその日その日とにかく集中して戦い続けることが、千秋楽につながってくると思います」と、冷静に15日間を見据えた。

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