宇良“食トレ”で小兵を卒業 コスパ最高のマクド効果で43キロ増量成功

色紙に手形を押す宇良(右)=代表撮影
土俵回りで体を動かす宇良
色紙に手形を押す宇良(右)=代表撮影
3枚

 大相撲夏場所で十両優勝を果たし21場所ぶり幕内返り咲きを確実にした人気業師の宇良(28)=木瀬=が12日、深夜のダブルチーズバーガーで小兵を“卒業”したことを明かした。名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)へ向け、この日は都内の部屋で軽めの調整を行った。

 高カロリーなマクドナルドのハンバーガーは力士にとっては意外にも利点が多かった。「めちゃくちゃ食べますよ。脂質とタンパク質のバランス。ダブルチーズバーガーでタンパク質が40グラムちょっと取れるんですよ。すごい話。あの量で40グラムちょっとのタンパク質が取れるというのは。ほかを探してもそんな料理はないですよ。ましてはあの金額であのスピードで出てくるのは。胃もしんどいですけど。間食で補おうとするならマクドナルドが安くて」と、油断すれば体重の減る宇良にとってはコスパ最高のファストフードなのだ。

 起きている間中、食べることで体重を少しずつ増やしてきた。入門時、約100キロの体重は今や143キロと、もはや小兵ではない。「間食は常にしていて『きょうはマクドだ』の確率は高いです。夜も。朝も朝マックとか。ソーセージマフィン。あれ1個でタンパク質が15グラム取れるんですよ。10個くらい買ってきて間食の時にちまちま食べていくとか、そういう活用もしていますね」と、マクド効果を絶賛した。

 関学大時から体作りする時のコストパフォーマンスを探求。「1位はダントツできな粉なんですけど。きな粉はすごいですよ。プロテイン並みに取れるんですけど、デメリットとして資質が高い。2位と3位は卵と胸肉が入ってくるんですけど、以外と枝豆が安いですよ。安くてタンパク質がある。せみ餃子は関西じゃ有名です」と、知識は半端ない。

 2度、右膝じん帯断裂し2度の手術を乗り越え、約3年半ぶり幕内に帰ってくる。土俵際のアクロバットな相撲が持ち味ながら、ケガのリスクを考え、相撲スタイル変更を余儀なくされた。

 そのため前に出る圧力を付けるため体重増に取り組んできた。「ケガさえなかったらここまで体を大きくする必要はなかったのかもしれないですけど。昔のように動けない。ほかので補わないといけないので」と言う。

 体重を増やす過程で脂肪も増えた際は「太りすぎ」を指摘されたことは悔しかった。

 「筋肉というのは体を大きくして脂肪を落とす作業をしないといけない。僕の中ではすべて計算の中の仕上がりだったんで。3年で変われるかどうかの世界。半年1年やったかどうかの話なんで。長期的に。自分のやってきたことが間違いじゃなくてよかった」と胸を張った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス