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兄という名の壁を超え 松村千秋が涙の五輪挑戦権獲得「兄にも投げ負けなかった」

 「カーリング混合ダブルス・北京五輪代表決定戦」(20日、稚内市みどりスポーツパーク)

 第4戦が行われ、20年日本選手権優勝の松村千秋(28)=中部電力、谷田康真(27)=コンサドーレ=組が8-7で吉田夕梨花(28)=ロコ・ソラーレ、松村雄太(31)=コンサドーレ=組を下して3勝1敗とし、22年北京五輪出場を目指す日本代表に決定した。五輪を巡る松村兄妹決戦は、妹の千秋に軍配が上がった。

 大きな大きな壁を越え、夢への挑戦権を掴みとった。勝利インタビュー。「やっと日本代表になれた。今はホッとしています」。言葉だけでは足りない思いが、涙となってほおを伝った。

 「今回は兄にも投げ負けてなかったと思います」-。

 2月の日本選手権。連覇なら日本代表に決まっていた妹に、立ちはだかったのは兄だった。ともに最終5投目を担当。的確なショットを決めた雄太に対し、千秋はやや精度を欠き、苦杯。「ラストショットの決定率の差。兄の方が決まっていた」と、悔し涙を流した。半年の時を経て迎えたリベンジマッチ。重圧の掛かる場面できっちりと決め続け、代表の座を手繰り寄せた。

 3歳差。幼い頃から負けん気の強い妹は、なにかと兄に向かっていった。「勝てなかった。返り討ちにされていた。態度では勝っていたと思うけど」。実家ではなく氷上で、拳ではなく石とブラシで語り合った“兄妹げんか”。兄に「めちゃくちゃ悔しい」と言わせるほどの完勝だった。

 悲願の夢舞台に、自力で立てるチャンスを得た。4人制では中部電力の一員として、14年ソチ五輪、18年平昌五輪と代表決定戦に挑んだが届かず、北京五輪も逃していた。「スタートラインに立つことができた。しっかり五輪のチケットを取りたい」。今度は4人制男子で最終予選に臨む兄との“兄妹五輪”も懸かる。「今回はライバルだったけど、チームジャパンに私も仲間入りできた。一緒に戦う中に兄がいるのは頼もしい」。背中を追い続けた兄と並び立ち、今度はともに夢を叶えにいく。

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