紀平梨花 メダルへ試練 右足負傷完治せずスケートカナダ出場断念「治療に専念」

 日本スケート連盟は19日、フィギュアスケート日本女子のエース、紀平梨花(19)=トヨタ自動車=が、右足関節骨軟骨損傷のため、グランプリ(GP)シリーズ初戦に予定していた第2戦のスケートカナダ(29日開幕、バンクーバー)を欠場すると発表した。北京五輪代表選考会の一つとなっているGPファイナル(12月9~11日、大阪)への進出は絶望的。五輪代表選考争いで出遅れを余儀なくされることになった。

 メダルを目指す北京五輪に向けたシーズン初戦の予定変更だった。紀平は日本スケート連盟を通じて「今年7月より痛めていた右足首の『骨軟骨損傷』が完治に至っておらず、スケートカナダへの出場を断念することに致しました。今後の試合に向けて治療、リハビリに専念致します」とコメント。自身にとってのGPシリーズ初戦回避を選択した。

 11月のNHK杯(東京)はエントリーしたままだが、今回の欠場でシリーズ2戦ポイント上位6人が進み、五輪代表選考会の一つとなっているGPファイナル進出は絶望的。最終選考会となる12月の全日本選手権(埼玉)が初の五輪切符を懸けた大一番となる。

 9月にカナダ・トロントに練習拠点を移した。男子の羽生結弦(ANA)を五輪2連覇に導いたブライアン・オーサー・コーチに師事。もっとも、関係者によると最近は治療に専念するために氷上練習を控えることもあり、十分なトレーニングを積めていないという。

 今月14、15日に行われた北京五輪テスト大会のアジアンオープントロフィーも出場を取りやめた。紀平は18年GPファイナル覇者で、全日本選手権2連覇中。3枚の五輪切符争いで実力的には頭一つ抜けているが、試合勘や大技を含めて状態をどこまで戻せるか。五輪のメダルが期待される日本女子のエースに試練が訪れた。

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