高梨沙羅は5位 W杯開幕2戦連続表彰台届かず 課題残る北京五輪シーズン船出
「ノルディックスキージャンプ・女子W杯」(27日、ニジニタギル)
第2戦が行われ、18年平昌五輪銅メダリストの高梨沙羅(25)=クラレ=が1本目86メートル、2本目86メートル50の合計204・1点で5位だった。6位だった開幕戦に続き、2戦連続で表彰台を逃し、自身が持つW杯最多記録を更新する110度目の表彰台はならなかった。開幕戦で2位だったエマ・クリネツ(スロベニア)が235・1点で今季初優勝を飾った。
高梨は目まぐるしく風が変わる難しい条件と、ニジニタギルのジャンプ台に対応しきれず。この日はともにK点に届かないジャンプとなり、4位にも大差をつけられる形となった。夏場の調整は順調で「いいベースを作れた実感がある。楽しみが大きい」と話していただけに、想定外の結果となった。
開幕戦を制したクラマー(オーストリア)、2戦目優勝のクリネツ(スロベニア)とライバルたちの仕上がりは良好。悲願の金メダルを狙う北京五輪に向け、やや課題が残る五輪シーズンの開幕2戦となった。