北の若が新十両 端正マスクの次代横綱候補 番付「いけるところまでいきたい」
日本相撲協会は1日、2022年初場所(1月9日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、元高校横綱の北の若(21)=八角、琴裕将(27)=佐渡ケ嶽、芝改め紫雷(しでん、29)=木瀬=の新十両昇進を決めた。再十両は千代嵐(30)=九重=で2013年名古屋場所以来、所要49場所での復帰は昭和以降で最長ブランクとなる。
大器・北の若が3年かからず新十両を手にした。だが、元中学&高校横綱にとっては「やっと来られたという感覚」と長かった。
山形県酒田市出身。名門・埼玉栄高で個人タイトル5冠のエリートは10場所、幕下の壁が破れなかった。20年11月場所、初の負け越し。「情けない。今のままじゃダメ」と自分の相撲と向き合った。
高校までの上手を安易に取りにいく相撲は通用しない。師匠・八角理事長(元横綱北勝海)から口酸っぱく「前に出ろ。前に出ればまわしを取れるし自分の形になる」と指導され圧力を磨いた。前に出る相撲に変わった。
次代の大関、横綱候補。端正なマスクで女性人気も期待できそう。「(番付も)いけるところまでいきたい」と意気込んだ。