琴桜の初優勝に父の佐渡ケ嶽親方が涙「今日だけはちょっとだけ親にしてください」 その瞬間は車中でテレビ観戦「見つからないようにしていました」
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「大相撲九州場所・千秋楽」(24日、福岡国際センター)
琴桜が豊昇龍との大関同士の千秋楽相星決戦にはたき込みで勝ち、14勝1敗で初優勝した。父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は福岡国際センターの駐車場に停めた車の中でテレビ観戦。「うれしい限りですね」と振り返り、勝った瞬間を「先代師匠から、弟子の出世とかが一番うれしいと言われていたので、誰が優勝しても涙は出ますね。自然に。なので見つからないようにしていました」と笑顔で振り返った。
「私がスカウトした弟子の中で最初に優勝してくれた。それが息子。私が届かなかった賜杯をつかんでくれたんで。親として師匠としてうれしい限りですよ」と感慨もひとしお。これまでは親子に戻るのは定年後と言っていたが「今日だけはちょっとだけ親にしてください」と話した。