フィギュア女子で異変 欧州勢が不振、史上初のファイナル進出者ゼロの異常事態 日本勢が史上初6人中5人と席巻

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズは、最終戦だった第6戦・中国杯が終了し、GPシリーズ上位6人が進出するGPファイナル(12月5日~8日、フランス、グルノーブル)の出場者が決まった。

 女子ではすでに突破を決めていたファイナル2連覇を狙う坂本花織(シスメックス)らに加えて、中国杯で千葉百音(木下アカデミー)が決定。6大会18メダルのうち13を獲得した日本女子は現行制度で史上最多となる6人中5人を占めることとなった。

 一方で海外勢はフランス杯と中国杯を2連勝したアンバー・グレン(米国)のみ。これまで競技をけん引してきた欧州勢ではララ・ナキ・グッドマン(イタリア)の10番手が最高で、前身のISUチャンピオンシリーズファイナルを含め史上初の進出者ゼロという異常事態となった。強さを誇ったロシア勢の国際大会からの除外が続く中で、現状のフィギュア界の勢力図が改めて示された形となった。

 ◆GPファイナル女子出場者

 (1)坂本花織(シスメックス) 合計30点(スケートカナダ1位=15点、NHK杯1位=15点)

 (2)アンバー・グレン(米国) 合計30点(フランス杯1位=15点、中国杯1位=15点)

 (3)樋口新葉(ノエビア) 合計28点(スケートアメリカ1位=15点、フランス杯2位=13点)

 (4)吉田陽菜(木下アカデミー) 合計26点(スケートカナダ3位=11点、フィンランド大会1位=15点)

 (5)千葉百音(木下アカデミー) 合計26点(NHK杯2位=13点、中国杯2位=13点)

 (6)松生理乃(中京大) 合計26点(スケートカナダ2位=13点、フィンランド大会2位=13点)

 ◇補欠

 (7)渡辺倫果 合計20点

 (8)キム・チェヨン 合計20点

 (9)住吉りをん 合計20点

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