相撲のうまさが目立った霧島 これだけもつれてくると優勝経験と、三役以上との対戦を終えているのは有利 武蔵川親方が指摘

 霧島(左)の送り投げに敗れた王鵬(撮影・持木克友)
 霧島(左)の送り投げに敗れた王鵬(撮影・持木克友)
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 「大相撲初場所・12日目」(23日、両国国技館)

 綱とりの大関豊昇龍が金峰山をはたき込み9勝目。優勝争いで1差に迫った。平幕に3敗を喫しているため、逆転優勝でも横綱昇進は微妙な情勢だが、八角理事長(元横綱北勝海)は大逆転での昇進を否定しなかった。2敗の金峰山が単独トップ。3敗で豊昇龍、王鵬、尊富士、霧島が追う混戦となった。デイリースポーツ評論家で元横綱武蔵丸の武蔵川親方は「優勝経験があって、三役以上との対戦を終えている霧島はちょっと有利かも」と指摘した。

  ◇  ◇

 王鵬と霧島の対戦に注目したけど、霧島の相撲のうまさが目立ったな。王鵬が四つに組まれないように突っ張ったところを、左右からはさみつけるようなおっつけで対応した。いなして右まわしをつかみ、タイミングのいい出し投げで後ろ向きにして送り投げ。最初から最後まで霧島の流れだったね。王鵬は横に動かれたのが痛かったな。

 霧島は3連敗のあと9連勝。優勝の経験もあるから終盤にきても落ち着いて自分の相撲が取れている。逆に金峰山は硬くなったのか、この日は足も出ないし何もできなかった。これで1敗が消えて、優勝争いはますます分からなくなってきた。成績上位力士による直接対決もまだ残されているからね。これだけもつれてくると、優勝経験があって、三役以上との対戦を終えている霧島はちょっと有利かもしれないな。

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