ノルディックスキージャンプで北京五輪ノーマルヒル金メダルの小林陵侑（チームＲＯＹ）が７日、今季を終えて羽田空港に帰国した。序盤は苦戦が続いたがシーズンの中で状態を上げ、ワールドカップでは札幌大会を含めて３勝、世界選手権では銅メダルを獲得。「どうにかして良い調子にもってこられた。良いシーズンになった。上出来」と修正力に胸を張った。

　世界選手権で明らかになったノルウェー勢がスーツを不正に加工していた問題についても言及した。「そういうこともあり得ただろうなと思う。めちゃめちゃサプライズではなかった」と感想を述べ、「選手全員の教訓になった。ないとは思うけど、こういうことをしてくるところは減ってくるのかなと思う」と話した。

　ミラノ・コルティナ冬季五輪が控える来季は、さらなるルール変更が予想される。ただ小林陵は「道具は道具で考える人がいて、でもそれはルールの中でやるべきだと思う。結局はうまい人が勝つ。もう僕らはできるパフォーマンスを（するだけ）。みんな目指すと思うけど、五輪では金メダル目指して頑張ります」と泰然と語った。