鍵山優真 五輪シーズンGP初戦「1回目が本当の実力」

 7日に開幕するフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯の前日練習が6日、会場の東和薬品ラクタブドームで行われた。22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)はフリーの「トゥーランドット」の曲かけで、冒頭の4回転サルコー、4回転-3回転の連続トーループなど全て着氷。「音楽だったり、氷の感触だったり、自分自身の調子っていうところを全て含めてかなり良い感じだった」とうなずいた。

 練習では4回転フリップにも挑戦。ただ、フリーに組み込むのはまだ先だといい「入れるタイミングはまだかな。ファイナルにいけたら、ファイナルでは入れたいなと思っている」と語った。

 今大会が、今季のGP初戦。「とにかく1回目を大事に練習を積み重ねてきた。本番は1回しかない。1回目が本当の実力だと思っている。大事にしている」。GPでは、既にライバルたちが高得点をたたき出しているが「あまり自分と比べることはしていなくて、自分は自分であるべき」と落ち着いた表情だった。

 7日にショートプログラム、8日にフリーが行われる。「全部頑張りたい。自己ベストも狙いたいですし、何より、1戦目からオリンピックに関わってくるすごく大事な試合になってくる。自分と向き合って滑りたい」と力を込めた。

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