世界王者マリニンが大逆転3連覇!衝撃のフリー世界新238・24点 自身の記録約10点更新!会場騒然の神演技 4アクセル含む6種類7本の4回転成功 15点差逆転し王座死守 鍵山は無念2位
「フィギュアスケート・GPファイナル」(6日、IGアリーナ)
男子フリーが行われ、 世界選手権2連覇中で、SP3位からの巻き返しを狙うイリア・マリニン(21)=米国=が自身の持つ228・97点を上回るフリー世界新記録となる238・24点、合計332・29点をマーク。衝撃的な演技で逆転3連覇を達成した。北京五輪銀メダリストで、SP首位の鍵山優真(22)=オリエンタルバイオ・中京大=はフリーは4位の193・64点、今季ベストの合計302・41点で2年連続の銀メダルに終わった。佐藤駿(21)=エームサービス・明大=が292・08点で2年連続の3位だった。
これぞ、王者の演技だった。マリニンは冒頭に4回転フリップを決めると、続く代名詞の4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)も成功させた。4回転ルッツ、4回転ループも決めた。後半も4回転ルッツからの3連続ジャンプ、4回転トーループ-3回転トーループ、4回転サルコーからトリプルアクセルのシークエンスも決め、バックフリップも成功。6種類7本の4回転ジャンプを、すべて出来栄え点(GOE)で大幅加点を引き出す内容で成功。神がかった演技で観客の度肝を抜いた。
11月のスケートカナダで出したばかりの世界記録を大幅に上回る衝撃的な得点を見届けると、驚きの表情で頭を抱えた。
ミラノ五輪前哨戦だったが、SP首位だった鍵山との約15点差をひっくり返し、王座を死守。金メダル最有力候補として、来年2月へ突き進んでいく。





