どうなるフィギュア女子五輪代表争い SP首位坂本、3位中井、4位千葉の優位動かず 年齢制限で選考外の17歳島田逆転Vなら?

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(19日、国立代々木競技場)

 26年ミラノ・コルティナ五輪の最終選考会が開幕し、女子ショートプログラム(SP)が行われ、今季限りで現役引退を表明している坂本花織(25)=シスメックス=が79・43点で暫定首位に立ち、ラスト全日本で5連覇での有終の美に向けて好発進を決めた。年齢制限のため五輪選考外ながらも初優勝を狙う島田麻央(17)=木下グループ=はISU非公認大会のため参考記録ながら今季世界最高を上回り、自己ベストも大幅に上回る79・33点をマークし、首位と0・1点差の2位。GPファイナル2位で初の五輪代表入り有力の中井亜美(17)=TOKIOインカラミ=が77・50点で3位。初の五輪代表を狙う千葉百音(20)=木下グループ=が74・60点で4位につけた。

 五輪選考外の16歳の岡万佑子(16)=木下アカデミー=が73・20点で5位、逆転五輪を狙う渡辺倫果(23)=三和建装・法大=は71・36点で6位、2大会連続五輪のかかる樋口新葉(24)=ノエビア=は69・47点で8位につけた。

 GPファイナル上位2人に入った坂本と中井がきっちり上位に立ち、今季GP2勝など好成績の千葉も4位につけており、現状この3人の優位は動かない。その他の選手は一発内定となる優勝、それに近い成績が必要な状況か。渡辺は千葉を上回った上で、最低でも表彰台には上りたい。フリーで大技トリプルアクセルを2本投入予定。大逆転を狙う。

 五輪選考外の島田が逆転優勝した場合、一発内定者はなし。全日本2、3位、GPファイナル日本勢上位2人(中井と坂本)、ISUシーズンベストスコア上位3人(坂本、中井、千葉)の中からまず1名が選出される。残りの2人は先ほどの条件に加えて、ISU世界ランク上位3人(坂本、千葉、吉田陽菜)、日本スケート連盟独自の国際競技会ポイント上位3人(中井、坂本、千葉)、国際競技会、および強化部が指定した国内競技会における総合得点の最も高い2試合の平均得点上位3人(坂本、中井、千葉)から選ぶことになるが、坂本、中井、千葉が大崩れしない限りは他の選手の逆転は難しいとみられる。

 ◇フィギュアのミラノ・コルティナ五輪代表選考

 男女とも枠は3つ。全日本優勝者が自動的に代表入り。2人目は全日本2、3位、GPファイナルの日本勢上位2人(男子は鍵山と佐藤、女子は中井と坂本)、全日本終了時点で国際スケート連盟(ISU)公認のシーズン最高得点の上位3人から選ぶ。3人目は世界ランキングや日本スケート連盟独自の国際大会ポイント上位3人などを選考対象に加える。女子の島田麻央と男子の中田璃士は年齢制限のため五輪出場資格がなく対象外。

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