正代が大関昇進!本名のまま活躍した力土ってどれくらいいるの?

大相撲の正代が秋場所で優勝し大関に昇進した。今後も本名でとり続けると表明した。本名力士はしこ名でも違和感ない“珍名”さんが多いようだ。これまで本名のまま番付を駆け上がっていった力士を挙げてみよう。

公開日:2020.10.20

 蔵間龍也(くらま・たつや=本名同じ)1952年12月16日生まれ。滋賀県野洲市出身。時津風部屋。68年秋場所初土俵。76年名古屋場所新入幕。本名でとる数少ない力士であるとともに、美男力士であり、語り口も軽妙で華があった。敢闘賞1回、技能賞2回。89年秋場所で引退しタレントに転向。TBS系「ブロードキャスター」にもコメンテーターとして出演し好評を博していた。病気のため42歳の若さでで死去。得意技は左四つ、寄り、吊り、上手投げ。身長188センチ、140キロ。

蜂矢(はちや)

 蜂矢敏行(はちや・としゆき)本名同じ。1950年11月16日生まれ。岐阜県本巣市出身。春日野部屋。最高位は西前頭6枚目。幕下時代に4場所だけ「栃ノ矢」を名乗ったが、本名の「蜂矢」に戻した。76年5月場所で新十両。十両24場所目の81年九州場所で新入幕。デビュー約13年、80場所目でのスロー出世だった。幕内は在位4場所のみで、十両在位55場所は大潮と並んで史上1位タイ。87年秋場所、36歳で引退した。180センチ、110㌔。

輪島(わじま) 唯一の本名横綱

奉納土俵入りをする輪島=1978年

 輪島大士(わじま・ひろし=本名は博)1948年1月11日、石川県出身。金沢高を経て日大。学生時代は2度の学生横綱を含む14冠。花籠部屋に入門し、70年初場所に幕下付け出しで初土俵。73年夏場所後に、学生出身としては横綱昇進。「黄金の左」と呼ばれた左差しの攻めにより史上7位となる14度の幕内優勝を果たした。横綱北の湖としのぎを削って「輪湖(りんこ)時代」を築いた。優勝14回は歴代7位。通算673勝234敗85休。三賞5回。81年春場所を最後に現役を引退し、花籠親方として部屋を継承した。年寄名跡が絡んだ金銭トラブルで85年12月に廃業。その後はプロレスラー、タレントとして活躍した。70歳で死去。

長谷川(はせがわ)

1976年5月14日デイリースポーツ紙面

 長谷川勝敏(はせがわ・かつとし=本名同じ) 1944年7月20日生まれ。北海道岩見沢市出身。出生地は樺太。佐渡ヶ嶽部屋。60年春場所初土俵。65年初場所新入幕。得意手は左四つ、寄り、すくい投げ。優勝1回。本名のまま優勝した初めての力士。三賞8度獲得。大関にはあと一歩届かなかったが、「名関脇」として名を馳せた。身長183センチ、体重129キロ。

 しこ名と言われても違和感がない、カッコいい苗字が多いのが特徴ですね。出世が早く、本名のまま番付が上がり人気が出たため、ファンに浸透している名前を変えるのもなぁ…という理由もあるみたいですね。

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